アメリカがイランを攻撃!?有事の際は為替はどうなるのか?

こんにちは!

投資家ブロガーのハマネコです!

新年そうそう、さっそく『トランプ砲』が炸裂しましたね。

すでにニュースを見た方もいるかと思いますが、2020年1月3日にイラン革命防衛隊の重要人物であるソレイマニ司令官を殺害したとのニュースが入ってきました。

それを受けてドル円の為替相場は大幅な円高に進み、一時期は108円台を割り107年90銭を付けました。

また、NYダウやNASDAQ、S&P500といった主要指数も軒並み低下

まさに、波乱の一日だったといえるでしょう。

しかし、なぜイランでの軍事行動が起きると円高になるのでしょうか?

今回のイラン問題の背景を踏まえたうえで、有事の際の為替の動きを簡単に解説していきたいと思います。

1.アメリカとイランはなぜ対立しているのか?

アメリカとイランは、なぜ対立をしているのでしょうか?

それは、今から40年ほどさかのぼります。

今では考えられませんが、戦後のイランはもともとパフレヴィー朝という親米国家でした。

しかし1979年にイラン革命が起こり、親米政権は打倒され、反米を掲げる現イラン・イスラム共和国が誕生したわけです。

その後、アメリカと新政権下の間では「アメリカ大使館占領事件」「核開発問題」「原油輸出規制」など対立が深まる出来事が続きます。

なお、イラン革命以降アメリカとイランの国交は断絶されたままです。

2015年にはオバマ政権の下で「イラン核合意」というものが結ばれました。

これはイランと核開発を制限する代わりにアメリカなどの主要国が経済制裁を解除するというものであり、イランとアメリカの歩み寄りが見られました。

しかし、アメリカでオバマ政権からトランプ政権に代わると再び対イラン政策は強硬化。

「オバマ政権最大の遺産」と言われたこのイラン核合意もアメリカが単独で離脱し、再びイランへの経済制裁を開始したのです。

当然両国の関係は悪化しました。

その後はイランで有志連合軍やアメリカ軍施設への攻撃、バクダット(イラク)のアメリカ大使館襲撃計画(未遂)など反米活動が展開されますが、裏でその指揮と取っていたのがイラン革命防衛隊(イラン国軍の上位組織)の主要人物であり対外工作を担当していたソレイマニ司令官といわれています。

アメリカからすればスレイマニ司令官は「テロリストの親玉」であり、今回の作戦に踏み切ったと言われています。

2.なぜイラン問題で円高が生じるの?

さてアメリカとイランの関係悪化については述べてきましたが、なぜそれが円高の要因になるのでしょうか?

その相関関係について、見ていきたいと思います。

円やドル、ユーロなどの通貨は、外国為替市場で取引がされています。

一般的にはそれぞれの通貨の価値は、国の経済力を体現します。

当然、国の力が強くなればなるほどその通貨の価値は上がりますし、その逆もまた然りです。

では、今回のような有事の際に為替はどう動くのか?

まず人々が真っ先に考えるのは、「イランがアメリカに対して報復をするのではないか?」ということです。

仮に戦争までは至らないにしても、局所的な軍事衝突や原油(イランは石油大国です)の供給停止など経済手段を武器にイランが報復措置を取ることは十分考えられます。

その結果アメリカ経済にダメージが生じれば、ドルの価値は低下してしまいます。

そのため、外国為替市場に参加している銀行や企業は「このままドルを持っていては損をしてしまうかもしれない」と考え、ドルを一斉に売却し始めたのです。

※金融機関や一定以上の企業になると、自国通貨に加え外国通貨を保有することが一般的です。

なお今回のイラン問題に限らず、「ある国で関する軍事的な有事が生じると、その国の通貨価値は下落する」のが一般的な為替の傾向です。

現に湾岸戦争やイラク戦争の際もドル安が進みましたし、今回の出来事でもドルは主要通貨に対して全面安に転じています。

では保有していたドルを売却した銀行や企業は、そのお金をどうするのでしょうか?

有事の際は「リスクを取ってまで収益を上げるよりも、安全性の高い資産を保有しよう」という動きが生じます。

そのため、安全資産といわれる投資先にマネーが流入するわけです

そして安全性が高い資産の一つに、円が挙げられます(他には債券や金などです)

これが、有事の際に円高が進むもう一つの要因になります。

3.有事の円買い

世界で有事が発生すると、安全資産といわれる円が買われます。

そのため、円の価値が上がり円高が生じるわけです。

これを為替の世界では、「有事の円買い」といわれています。

ではなぜ円が安全資産といわれているのか?

その要因としては

①円が世界でもトップレベルで低金利通貨だから
②日本がデフレのため、通貨価値が下がりにくいから
③日本が世界最大の対外債権国だから
④日本は経常収支が黒字であり、円高圧力が掛かっているから

などが挙げられていますが、実は厳密な答えは出ておりません(個々の要因については別途記事にしていこうと思います)。

とにかく、「世界のどこかで悪いイベントが起こると円が買われる」というのが最近の為替のトレンドであることが事実です。

この場合の「世界」とは日本を含めます。

なので北朝鮮のミサイル実験や東日本大震災の際も本来であれば日本の通貨価値は下がるのですが、いずれも円が買われ円高が生じています。

我々が日常的に使っている円は、実は為替の世界ではそんな不思議を秘めているのです。

なお最近の為替トレンドでは「有事の円買い」が機能しなかったケースもあるので、日々最新の情報には注目ですね。

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