米イラン問題で考えさせられたリスクオフ時での投資先は?
こんにちは!
投資家ブロガーのハマネッコです!
大発会から、相場は大きく乱高下していますね。
一昨昨日(1/6)は大幅安、一昨日(1/7)は大幅高、昨日は大幅安
そして今日はまた大幅高での引けでした。
理由は言うまでもなく米イラン問題であり、年初からマーケットは振り回された感がありましたね。
昨日イランのザリフ外相、アメリカのトランプ大統領がそれぞれ声明を出したことによって、とりあえず情勢は落ち着いたかと思われます。
しかし、トランプ大統領はさらなる経済制裁を明言していますし、米イランの対立が解消したわけではありませんので、今後の動向にも注目ですね。
さて刹那的ではありましたが、今回の出来事を通じて投資家の間ではリスクオフ時の投資先が注目された側面もありましたね
そこで今回の記事では、そんなリスクオフ時の代表的な投資先を紹介しておきます!
1.ベア型投資信託(ETF)

投資信託のうち、特定の指標に連動するファンドをインデックス型といいます。
そしてインデックス型ファンドはさらに2つのタイプに分かれます。
一つは、ブル型というもので特定の指標と同じ動きをするタイプ。
そしてもう一つが、ベア型というもので指標と逆の動きをするタイプです
例えば日経平均株価に連動するファンドがあるとして、日経が上がればブル型は上がり、ベア型は下がります。
これは逆も然りです。
すなわち今回のような下げ相場ですと、ベア型投信(ETF)は価格が上がるようになっているのです。
なお、個人的には一般のベア型投信よりもETFを買うことをおススメします。
投資信託は1日1回の基準価格で買付額が決まるのに対して、ETFの場合は相場が開いている間では株式と同じようにリアルタイムの取引が可能だからですね。
2.金

そしてリスクオフ時の代表的な投資先であるのが金です。
ここ数日は最高値を更新し続けており、各報道でも話題になっています。
前々回の記事(下記)では「有事の円買い」を紹介しましたが、円と同じように「有事の金買い」なんて言われています。
金が安全資産といわれる理由としては
①実物資産であり、株のように価値がゼロになる可能性がない(信用リスクがない)
②世界中で流通しており、普遍的な価値を有する
などが挙げられています。
その真偽はともかく、株価が下がると金価格が上がるという相関関係があるのは事実ですね。
一方で、金は利息や配当を生まないというデメリットもありますので平常時のメインの投資先には向かないかなとも思います。
あくまで今回のような有事の際の一時的な投資先という位置づけのも、短期的なインカムゲインを狙っていくことがオススメかもしれませんね。
3.原油(中東情勢の場合)

今回のような中東が問題の場合、もう一つ注目されるのが原油です。
言うまでのなく、中東は世界でもトップクラスの産油地帯です。
イランを含めた中東で政情不安が生じた場合、原油の輸出制限を行ったり減産を行ったりする場合があります。
そうすれば当然、原油価格は高騰しますね
特に日本の場合、輸入先の9割が中東ですので死活問題といえます。
日本がアメリカと敵対するイランに友好なのは、こういった側面もあるのかもしれません。
なお今回の原油高騰はあくまで中東情勢不安が原因ですので、すべてのリスクオフ要因に当てはまるわけではないことを付け加えておきます。
4.ビットコイン

さてここ1~2年でリスクオフ時の代替資産として注目されているのが、あのビットコインです。
2016年末にバブルを迎えた後は価格が一転、一時は8割減にまで暴落したビットコインですが、ここ数か月は70万円~90万円のレンジで推移しています。
値動きも、一時期に比べると安定してきたと言えるのではないでしょうか?
そんなビットコインですが、ここ最近は有事の際の値上がりが見られるようになりました。
2013年キプロスショック、2016年チャイナショック、2018年南欧ユーロ危機、そして今回のイラン問題。
いずれのタイミングでも、ビットコインが資産の投資先として機能した結果価格が高騰しました。
しかし、必ずしも全ての株安時にビットコインの価格が上がったわけではなく、円や金と比較すると相関は弱いかなあといった印象です。
そうでなくても(落ち着いたとはいえ)比較的値動きの大きいビットコインですので、あくまで余剰資金で楽しむ程度にとどめておいたほうがよいでしょう。
なお今回のような地政学リスクによる相場変動は、短期で終わる可能性が高いです。
もちろん今後の米・イラン両国の動向次第ですが、情勢が落ち着けばリスクオンに戻り、今回挙げた資産は急落する可能性があります。
なので、ショートで利確するといった意識が大切かもしれませんね。
では!