中央銀行の最高会議『金融政策決定会合』とは?

こんにちは!
金融系ブロガーのハマネコです!
このところ大きな動きがない日経平均でしたが、本日は200円超の安値
突発的な全面安展開でしたね。
香港ハンセン指数が寄り付きと同時に大幅下落し、それに各国が連動したとのことです。
新型ウイルスが原因なのでしょうか?
とにかく、今は情報待ちですね。
さて本日のもう一つの注目点としては、日銀の金融政策決定会合が行われました。
結果的には今回はサプライズがありませんでしたが、今後の方向性を決める重要な話し合いであることは違いありません。
今回はそんな金融政策決定会合がどんな会議なのか、まとめてみました!
1.金融政策決定会合は日銀の最高会議
金融政策決定会合は、日銀のいわゆる「偉い人」が集まって今後の金融政策について話し合う場です。
参加メンバーは日銀の政策委員といわれる人たちで、日銀総裁、副総裁2名、審議委員6名で構成されます。
この9名は衆議院・参議院双方の同意を得たうえで内閣が任命する形になっています。
なお会議そのものには財務大臣や任命された財務省職員なども参加できますが、議決権はありません。
なお、政策委員は大学教授や金融機関をはじめとした民間企業の役員から選ばれる場合が多いです。
日銀公式HPによると、話し合う内容は
①金融市場調節方針
②基準割引率、基準貸付利率および預金準備率
③金融政策手段(オペレーションにかかる手形や債券の種類や条件、担保の種類等)
④経済・金融情勢に関する基本的見解
となっています
難しい言葉が並んでいますが、要するに「利下げか?利上げか?」についてですね。
その会議で利下げが決まれば景気上昇が、利上げが決まれば景気後退が予想できますので、今後の経済の方向性を決める重要な会議だと言えます
株取引をされている方にとって、最重要といっても過言ではない会議でしょう。
※「なんでわざわざ景気を後退させるの?」という疑問が沸くかもしれません。正確には景気の過熱を抑えるのが目的で、いわゆるバブルの発生を防ぐためです。
2.今回の会議の内容は?
では今回、すなわち2020年1月の金融政策決定会合ですが、結論は「現状維持」です。
2020年1月現在の国債利回りは短期金利-0.1%、長期金利0%となっており、これを維持する方向とのことです。
そのほか、黒田総裁の記者会見の内容を羅列すると
・ETF、J-REITの買い入れは据え置き
・GDP見通しは上方修正
・消費の減少は増税や自然災害など一時的なもの
・米中貿易協議の第一弾合意につき、世界経済減速懸念は後退
とのことです。
まああらかじめ予想されていた結果ですので、マーケットも会見の内容による動きはほとんど見られませんでしたね。
なので、あんまり書くことはありません(笑)
なお、このような会議はもちろん日本だけではなく世界中の国で存在し、特にアメリカFOMCや欧州ECBの決定は非常に注目されます。
1月ですとアメリカでは28-29日、欧州は23日に行われますので、そちらにも注目ですね!
では!