リーマンショックの原因にも!?モーゲージ債(MBS)に迫る!

こんにちは!

20代投資家ブロガーのハマネコです!

先日FRBの緊急利下げが発表され、それと同時に大規模な金融緩和政策が打ち出されることになりました。

なかでもゼロ金利と並んだ目玉は、5,000億ドルのアメリカ国債と2,000億ドルものモーゲージ債(以下、MBS)を買い付けることによる大規模金融緩和ですね。

「MBS」、日本ではなかなか聞きなれない用語ですよね(毎日放送のことではないですよ!)。

その一方で、かのリーマンショックの原因になったともいえるののがMBS

いったいどんな債券なのかについて、本日は述べていこうと思います。

住宅ローンが担保になっている債券

MBSとは、住宅ローンが担保になっている債券のことです。

通常家を購入するときには、銀行から住宅ローンを組みますよね。

この時銀行側としては、その住宅を担保にした住宅ローン債権を保有することになります。

銀行はただこの住宅ローン債権を保有して借主の返済を待つわけではなく、証券会社や投資銀行(以下、発行体金融機関)に債権を売却します。

債券を購入した発行体金融機関は、それらの債券を※証券化することによって投資家に販売します。

これが、ざっくりとしたMBSの仕組みとなっています笑

※証券化……ある資産から生み出されるキャッシュフローを裏付けに、有価証券を発行すること。住宅やビルなどの不動産のほか、会社の事業そのものが対象になることが多い。

なお実際にMBSを発行する際には、対象となる住宅ローンの金利や償還期限などの評価項目をもとに、同様な性質を持つ債権を集めた「モーゲージ・プール」を組成します。

それが、のちのリーマンショックの一因にもなるのですけど…

アメリカのMBS市場は大手3社の寡占

日本ではなじみのないMBSですが、アメリカでは実に住宅ローン債権の3分の2がMBSとして市場に流通しています。

その信用度は高く、アメリカ国債と並ぶ「安全資産」とみなされています。

去る3月16日のFRB緊急利下げの際に、金融緩和政策として5,000億ドルのアメリカ国債に加え2,000億ドルのMBSの買付が行われることが発表されています。

そんなMBS市場は、現在以下の3社による寡占状態にあります。

①ジニーメイ(連邦政府抵当金庫)
②ファニーメイ(連邦住宅抵当公庫)
③フレディマック(連邦住宅金融抵当公庫)

ジニーメイが完全な政府系なのに対して、ファニーメイとフレディマックは半官半民になっています。

またジニーメイは残り2社を支援するための組織ですので、実際に投資家が関わるのはファニーメイとフレディマックですね。

流れとしてはまず、住宅ローンの貸し手となった民間金融機関は、モーゲージ債権をファニーメイ・フレディマックに販売します。

両社はそこで証券化を行い、個々の投資家へMBSを販売するのです。

民間金融機関→ファニーメイ・フレディマック→投資家

なお日本でも細々と取引は行われていますが、その始まりは北海道拓殖銀行と言われています。

今はなくなってしまいましたが、もし北拓が存続していれば日本でもなじみのある投資商品になっていたのかもしれませんね。

リーマンショックの原因にも!?

さてMBSといえば、リーマンショックの原因になったことでも有名です。

まさに今回のコロナショックでたびたび比較されるリーマンショックですが、どういう経緯で発生したのでしょうか?

この記事を通して説明したように、アメリカではMBSのやり取りが日常的に行われています。

そしてMBS市場において最大手だった民間の金融機関が、リーマン・ブラザースという証券会社です。

リーマン・ブラザーズのルーツは19世紀まで遡り、1887年にニューヨーク証券取引所に上場。

しかし、一時はクレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(いわゆるアメックスですね)への身売りという時代もありました。

1994年に再上場を果たしますが、その後のたびたび買収の対象にされました。

そんなリーマン・ブラザーズが打開策として目を付けたのが、サブプライムローンです。

サブプライムローンはMBSの一種であり、その中でも信用力の低い人(=住宅ローンの返済が怪しい人)を対象にしたローンです。

当時のアメリカでは住宅価格が右肩上がりで、住宅バブルと言えるような状態でした。

「ローンが返済できなくなったら売却すればいいや。どうせ高値で売れるし、それでローンの元は取れるだろう」という雰囲気のもと、とうてい持ち家を持てないような層の人までもがローンを組んで住宅を持ち、また金融機関も審査を通していたのです(アメリカでは住宅を売却すれば、ローンの残債は支払わなくてもよいという仕組みでした)。

こうしてサブプライムローンの取引が活発になり、リーマンブラザーズは見事事業拡大に成功。

一時はゴールドマンサックスやメリルリンチ証券を上回り、投資銀行業界最大手にまで躍進するのでした。

しかし住宅バブルが崩壊すると、この流れは一変します。

サブプライムローンは後になれなばるほど金利が上がる仕組みだったので、ローンを払いきれなくなった人が次々と家を売却します。

しかし金融機関はその家を差し押さえたところで、住宅バブルは崩壊しているのでなかなか良い売り手が見つからなかったのです。

その結果、家を売却してもローン分を回収できずに損失を計上する金融機関が相次いだのです。

なかでもサブプライムローンが主力だったリーマン・ブラザーズの損失は膨大なものになり、日本円にして64兆円もの膨大な負債を抱えたまま倒産することになりました。

その結果リーマン・ブラザーズの取引先や他のサブプライムローンに投資していた投資家(銀行や保険会社など)にも影響が次々に広がり、世界的な大恐慌になったのです。

ただMBSという金融商品自体が悪いわけではありません。

利益追求のためとはいえ無理な融資をしてしまった金融機関側の姿勢が、引き起こしてしまった問題ですね。

では!

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です