他の通貨より特殊!?為替相場における人民元の仕組みに迫る!

こんにちは!

20代投資家ブロガーのハマネコ(@hmnkbsnss_blog)です!

新型コロナウイルスの動向が気になるなかですが、米中の対立も再燃しています。

中国では日本の国会にあたる全国人民代表大会(通称:全人代)が開催され、香港に対する圧力を強める「香港国家安全法」の制定を進めています。

それに対してアメリカは反発し、緊張は高まっていますね。

こうした大国間の動向は株や為替に影響があるのは言うまでもないですが、中国の為替といえば人民元ですよね!

ただこの人民元は、他の通貨とは少し異なるレートの決まり方をしています。

確かに為替トレーダーでも、米ドルやユーロと異なり人民元を取引している人って見ないですよね

今回の記事では、そんな人民元の仕組みについて解説していきます!

人民元はIMFも認める主要通貨!?

人民元は言うまでもなく中国の法定通貨ですが、その誕生は1949年と主要国の通貨としては新しい部類に入ります。

「中華人民共和国」が誕生したのも同年ですから、当然と言えば当然ですよね。

ちなみに「中華民国」(現台湾)は台湾ドルという別の通貨です。

単位は「元」ですが、補助単位として「角」「分」があります(ユーロやドルにおける「セント」、円における「銭」のようなものです)

誕生当時はそれほど主要な通貨ではなかったのですが、中国の経済発展とともにその地位は向上。

2016年にはIMFが定める「主要通貨」に認定されています

ちなみに他の「主要通貨」は米ドル・ユーロ・英ポンド・日本円です。

2020年現在IMFのおける保有率は米ドル・ユーロに次ぐ3番目で、日本円や英ポンドを上回ります。

もはや国際経済を語るにおいて、人民元は無視できない存在ですね!

人民元の歴史

そんな人民元ですが、対外通貨との為替レートの決まり方は他の主要通貨とは異なります。

そこで次は、人民元の歴史について見ていきましょう。

1949年に誕生した人民元ですが、為替レートは固定相場制です。

今みたいに為替が変動する(変動相場制)のではなく、常に一定の決まったレートで取引される仕組みのことですね。

なおこの固定相場制は日本を含めた当時の主流であり、例えばドル円は「1ドル=360円」で固定されていました。

しかし1970年代には世界は固定相場制を止めるようになります。

そこで日本などの西側諸国は現行の変動相場制へ移行したのですが、中国は通貨バスケット制という制度を採用します。

通貨バスケット制とは自国通貨を複数の外貨の加重平均をもとに算出する方式で、為替変動を一定の範囲に抑えることができる特徴があります。

まあ、固定相場制の亜種だと思っていただければと思います(笑)

さらに1980年代にはいると社会主義市場経済が本格化し、中国の成長が始まります。

西側諸国との国交正常化も一段落したことから、本格的に対外取引も活発化していきます。

それに伴って「管理フロート制」と呼ばれる制度に、為替相場も移行します

管理フロート制とは政府や中央銀行が為替介入することで、為替の変動を一定の範囲に抑えるものです。

通貨バスケット制があくまで市場の仕組みにより変動を抑えるのに対し、管理フロート制は人為的に変動を抑えるという特徴の違いがあります。

しかし1997年にアジア通貨危機が起こると、ドルペッグ制という制度にまたまた移行します(笑)

ドルペッグ制は為替レートを米ドルと固定する、固定相場制のことです。

その後2005年に通貨バスケット制に戻すも、2008年からは再びドルペッグ制を移行。

その後も紆余曲折を経て、今では管理フロート制を採用しています。

このように、為替の決まり方に関してはかなりの変遷を辿っているのが人民元の特徴です!

現在の人民元

制度の変化こそあれ、一定の幅に為替レートを抑えておきたいというのが人民元の、そして中国政府や中央銀行の姿勢です!

現在の管理フロート制では為替レートの変動を市場のメカニズムに任せるものの、「基準値」から±2%以内に変動幅を抑えるよう政府が介入することになっています。

ちなみに2005年時点では±0.3%であり、変動幅は徐々に拡大しています。

この「基準値」は中国の中央銀行である中国人民銀行が毎営業日公表しているものですが、その詳細な通貨バスケットは明らかになっておりません。

そして人民元は、もう一つの特徴があります。

(テレビ東京『NEWSモーニングサテライト』2020年5月26日放送分より)

上の画像はニュース番組における人民元の為替画像ですが、「オンショア(本土)」「オフショア(本土外)」と書かれています。

この違いは何でしょうか?

人民元は、本来は中国国内でしか流通を認められていない通貨でした。

その後時代の変化により人民元の対外流通が認められるようになりましたが、その取引や決済は中国本土外(主に香港)で行われるようになります。

要するに、人民元は国内用と対外用で取引を分けていたんですね。

なので外国人が人民元の為替レートを見るときは、「オフショア(本土外)」の方を参考とします。

ちなみにオンショアとオフショアでは、制度も異なります(この記事でみてきたのは、オフショアの話です)

中国の人民元は、なかなか複雑ですね!

また今回参考画像として挙げた『NEWSモーニングサテライト』については、別記事で詳しく取り上げているのでよかったら参考にしてみてください!

では!

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