半沢直樹の26倍?NTTがドコモを完全子会社化!過去最大のTOBへ!

こんにちは!
20代投資家ブロガーのハマネコ(@hmnkbsnss_blog)です!
さて、今朝(厳密には昨日の深夜)にとんでもないビックニュースが入ってきました!
NTTが上場子会社のNTTドコモを完全子会社化するようです!
本日取締役会が開催され、公式に発表されるとのことです。
そのTOBの規模はなんと4兆円!
人気ドラマ『半沢直樹』でも企業買収の話が出てきましたが、作中で大型案件と言われた電脳雑技集団が1,500億ですので、『半沢直樹』の26倍以上の規模になります。
TOBとしては過去最大。
企業再編としても、奇しくも29日に20周年を迎えたみずほの統合時に次ぐ企業再編になるとのことです。
今回の買収について、現時点で分かっていることと見解ををまとめます!
買収の概要
今回の買収について、現時点で分かっていることをまとめます。
- NTTドコモの株主構成比率はNTTが66.2%、一般株主が33.8%
- 一般株主分を買収し、NTTドコモは上場廃止予定
- 本日の取締役会で正式発表
- 買収資金は4兆円、NTTの手元資金は1兆円のため、多くの資金は負債調達
今年は大戸屋やファミリーマート、最近では島忠にTOBの動きがありましたが、これらをはるかに上回る規模です。
日本ではこれまで盛んとは言えなかったTOBですが、これからは企業成長手段としてのトレンドになっていくのでしょうか。
またこの完全子会社化が成功すれば、親子上場についても業界で見直しが入るかもしれませんね。
買収の背景

この買収にはどんな背景があるのでしょうか?
決め手となったのは、おそらく菅総理の携帯料金値下げ要請でしょう。
すでにKDDIは携帯料金の値下げに応じる姿勢を示しており、大手3キャリアの値下げは避けられない状況です。
値下げによる収益悪化は避けられない状況であり、その対応策として5GやIOTの投資による成長が各キャリアには求められています。
NTTはドコモを完全子会社化することで経営判断を素早くし、携帯業界を取り巻くこのメガトレンドに対応する目的があると言われています。
加えて、NTTグループおよびNTTドコモが抱える構造問題も要因と言われています。
NTTドコモは大手3キャリアの中でも契約シェアはトップですが、1契約あたりの利益率は最下位と言われており、かねてより改革が求められていました。
またNTTドコモの利益の3割はNTTグループ以外に流出している問題もありました。
完全子会社化すれば親会社のNTTがNTTドコモにメスを入れやすくなり、その利益はすべてNTTグループに取り込めるようになります。
もしかしたら菅総理の携帯料金値下げ要請はトリガーにすぎず、NTTはかねてよりNTTドコモの完全子会社化を狙っていたのかもしれませんね。
今後の動向に、注目したいと思います!
では!